女物狂(読み)おんなものぐるい

精選版 日本国語大辞典 「女物狂」の意味・読み・例文・類語

おんな‐ものぐるい をんなものぐるひ【女物狂】

〘名〙 狂女。特に能楽で、夫や子を恋い慕って狂乱する女性。また、その女性を主人公としたもの。四番目に属する。右肩脱いだ下着姿で、右手に狂い笹を持って登場することが多い。「隅田川」「班女(はんじょ)」「三井寺」など。⇔男物狂い
風姿花伝(1400‐02頃)二「物くるひはつきもののほんいをくるふといへども、女物くるひなどに、あるひは修羅・とうじゃう・鬼神などのつく事」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android