女猿楽(読み)おんなさるがく

精選版 日本国語大辞典 「女猿楽」の意味・読み・例文・類語

おんな‐さるがくをんな‥【女猿楽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 室町時代猿楽の一つ。女性が演じる猿楽。
    1. [初出の実例]「鳥羽に女猿楽勧進。自昨日始云々〈略〉女共は如遊君音声殊勝。観世などにも不劣、猿楽之体神妙也」(出典看聞御記‐永享四年(1432)一〇月一〇日)
  3. 女性を主人公とする猿楽。女に扮する猿楽。現在の能楽でいう鬘物(かずらもの)
    1. [初出の実例]「はつせの女さるがくに、『そもそも和州長国山(ちょうこくさん)と申は』とかけるを、ろくをんゐん(将軍家)、女の能に長国山とかける、ことばこわきよし、おほせける也」(出典:申楽談儀(1430)能書く様)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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