奴豆腐(読み)ヤッコドウフ

精選版 日本国語大辞典 「奴豆腐」の意味・読み・例文・類語

やっこ‐どうふ【奴豆腐】

  1. 〘 名詞 〙 四角に切った豆腐。また、それを冷やして醤油(しょうゆ)をつけ、薬味を添えて食べる料理。その形が奴の着物の紋の形に似ているところからいう。やっこ。ひややっこ。
    1. [初出の実例]「唐がらし奴豆腐や崩るらむ〈青人〉」(出典:俳諧・庵桜(1686))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「奴豆腐」の解説

やっこどうふ【奴豆腐】

四角く切った豆腐。また、これを用いた料理。冷ややっこ煮やっこがあるが、冷ややっこをいうことが多い。◇「やっこ」と略す。「やっこ」は武家使用人のことで、彼らが着ていた衣服についていた四角い紋所に似るところから。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

とっさの日本語便利帳 「奴豆腐」の解説

奴豆腐

四角い豆腐のことで、奴(人に使われる身分の人)の着物の紋に似ているところから。また「ひややっこ」は、「ヒヤッコイ(冷たい)」からの転。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android