如何は(読み)イカガハ

デジタル大辞泉 「如何は」の意味・読み・例文・類語

いかが‐は【如何は】

[連語]
強い疑問を含んだ推量を表す。どんなに…か。
「この家にて生まれし女児をんなごの、もろともに帰らねば、―悲しき」〈土佐
反語を表す。どうして…か。
「君の仰せ言をば―背くべき」〈竹取

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如何は」の意味・読み・例文・類語

いかが‐は【如何は】

連語〙 (「いかに」に助詞「か」と「は」の付いた「いかにかは」から変化したもの)
① (強い疑問を含んだ推量を表わす) どんなにか。どのように。
土左(935頃)承平五年二月一六日「此の家にて生れし女子のもろともに帰らねばいかがは悲しき」
② (反語を表わす) どうして…だろうか、決してそんなことはない。
(イ) 下の述語が表現される場合。
※竹取(9C末‐10C初)「君のおほせ事をばいかがはそむくべき」
(ロ) (「いかがは…せざらんや」の意で) 下の述語を表わさないで、断定を強める場合。
落窪(10C後)一「『などかく静心なくはありき給ふ』といへば、『いかがは。〈略〉人やふと来るとて、さわぎありくぞかし』といらふ」
大鏡(12C前)二「せちにしたまふ事を、いかがはとおぼして」

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