如在無・如才無(読み)じょさいない

精選版 日本国語大辞典 「如在無・如才無」の意味・読み・例文・類語

じょさい‐な・い【如在無・如才無】

〘形口〙 じょさいな・し 〘形ク〙
① 人や物事に対して手抜かりがない。手落ちがない。なおざりにしない。気がきく。如才がない。
※室町殿日記(1602頃)六「貴方は公方家妻女は長慶がはらからの事に候へばたがひに如在なき為にかやうに申つけ候」
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)三「万事のしかたに女在(ショサイ)なく自子にすこしも替る所なし」
抜け目がない。気がきいて調子がいい。愛想(あいそ)がいい。如才がない。
※浮世草子・西鶴置土産(1693)一「女在(ヂョサイ)なき女郎に 帥中間から讚を付さすはしれた事」
※すみだ川(1909)〈永井荷風〉三「世馴れた人の如才(ジョサイ)ない挨拶としか」
じょさいな‐げ
〘形動〙
じょさいな‐さ
〘名〙

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