如城寺(読み)によじようじ

日本歴史地名大系 「如城寺」の解説

如城寺
によじようじ

[現在地名]八木町字室橋 西垣内

室橋むろはしの西側山麓、集落に接して一段高い所にある。橋目山と号し、臨済宗妙心寺派、本尊阿弥陀如来。巴御前ゆかりの寺といわれる。寺蔵の文化一〇年(一八一三)三月日付の縁起によると、木曾義仲から念持仏を託された巴御前がこの地で没したので、墓とともに寺を建立、巴御前の法名如城尼をとって如城寺と号したという。以後の推移は不明だが、一八世紀頃妙心みようしん(現京都市右京区)の寂潭が中興し、妙心寺末となった。寛政一〇年(一七九八)には天慶が寺域の拡張整備をしたという。なお縁起の筆者は妙心寺大心だいしん院の朝州祖である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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