妖精物語(読み)ようせいものがたり(英語表記)conte de fées[フランス]

世界大百科事典 第2版の解説

ようせいものがたり【妖精物語 conte de fées[フランス]】

狭義では妖精の登場する超自然的な物語を,広義では概して子ども向けの,空想と不可思議にみちた文学作品(ドイツ語の〈メルヘン〉や日本語の〈おとぎばなし〉に近い)を指す。古くはヨーロッパ諸民族の神話や伝説,また《千夜一夜物語》のような伝奇にもその先駆があるが,中世以来,独自の口承文学のジャンルとして発展し,しだいに文章化されるようになる。とくに17世紀末フランスの宮廷やサロンで,特定の作家による再話や創作が流行しはじめ,それらが各国にひろまり,近代児童文学の成立に大きな影響を及ぼす。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

ギャンブル等依存症対策基本法

競馬やパチンコなどのギャンブル依存症への対策を進めるために、国や地方公共団体に対して、依存症の予防・啓発や、患者、家族へのケア、支援に関する計画の策定などを義務付ける国の法律。自民党と公明党、日本維新...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

妖精物語の関連情報