妙音寺村(読み)みようおんじむら

日本歴史地名大系 「妙音寺村」の解説

妙音寺村
みようおんじむら

[現在地名]六日町妙音寺

野際のぎわ村の南、かつら山の北西麓、西は藤原ふじわら村、東はおか村。枝村に蟹沢がにさわがある。正保国絵図に村名がみえ、高一五二石余。天和三年郷帳では高一六四石四斗余。宝暦五年(一七五五)の村明細帳(小千谷市立図書館蔵)では田七町余・畑一一町一反余、家数二一、男五〇・女三九、馬六。「新編会津風土記」では家数一四、蟹沢五。阿弥陀堂がある。口碑によると天平年中(七二九―七四九)に藤原麻呂政照なる者が藤原村で没し、その奥方が菩提を弔うため当地に来て剃髪して妙音比丘尼と称し、字堂屋敷どうやしきに草庵を結んだという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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