姫島火山(読み)ひめしまかざん

最新 地学事典 「姫島火山」の解説

ひめしまかざん
姫島火山

Himeshima volcano

国東半島の北東沖約5kmに位置する第四紀単成火山群。縄文~弥生時代に西南日本に広く分布した黒曜石石器の原産地としても知られる。基盤は上部更新統の姫島層。七つの火山(大海・矢筈岳・金・稲積城山・達磨山・浮洲)に区分され,各火山が溶岩円頂丘やマグマ水蒸気爆発によって形成されたタフリング・タフコーンから構成される。大海火山の活動が最も古く,城山火山の活動終了後に達磨山火山で爆発的な活動が起こった。各火山の噴出物の分布範囲が狭いため,火山群全体の噴火層序の解明は困難。溶岩は角閃石デイサイトやざくろ石流紋岩で,一部は黒曜岩として産する。硬石膏を含む岩体も存在する。溶岩の絶対年代はFT法で0.34±0.05Ma, K-Ar法で0.2±0.1Ma。火山ごとに溶岩の鉱物組合せや全岩化学組成が異なるが,これは2種の端成分マグマの混合によって生じたと考えられている。Sr同位体組成も,中間組成の溶岩中のホルンブレンド斑晶が混合後の液相と非平衡にあることを示している。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...

冬将軍の用語解説を読む