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硬石膏 こうせっこうanhydrite

翻訳|anhydrite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硬石膏
こうせっこう
anhydrite

CaSO4 。斜方晶系に属する鉱物。無水石膏ともいう。硬度3~3.5,比重 2.90~2.99。白,灰白,帯青,帯紫色。真珠または脂肪光沢。加水により石膏 CaSO4・2H2O になる。純水中では 57℃以上で安定。塩湖蒸発などにより生成した岩塩鉱床や石膏鉱床に大規模に産する。

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大辞林 第三版の解説

こうせっこう【硬石膏】

硫酸カルシウムの無水物に相当する鉱物。普通は塊状・粒状で産するが、斜方晶系に属し、白色の板状や柱状結晶。多く、石膏と共生する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硬石膏
こうせっこう
anhydrite

無水硫酸カルシウムの鉱物。日本では黒鉱鉱床中に産するほか、ある種の安山岩、含銅硫化鉄鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)中に産する。外国では岩塩鉱床に伴われて堆積(たいせき)岩を構成するほか、スモーカー(熱水からの沈殿物が堆積した煙突状の構造物)周辺の堆積物中に含まれることもある。塊状を呈することが多いが、再結晶して劈開(へきかい)片の大きく発達した結晶となりやすい。日本のおもな産地としては、秋田県大館(おおだて)市花岡鉱山(閉山)、同小坂町小坂鉱山(閉山)、茨城県日立市日立鉱山(閉山)などのほか、秋田県駒ヶ岳(こまがたけ)の安山岩中からも報告されている。自形は斜方板状であるが、日本ではまれ。石膏とよく共存する。英名はギリシア語の「無水物」に由来する。石膏という一般的に知られている物質を加熱すると水分が抜けて硬石膏と同じ物質になることが確かめられていたためである。[加藤 昭]

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