エンゲージメントリング。婚約成立の証(あかし)として、普通男性から女性へ贈る指輪のこと。元来これは日本の習慣ではなく、欧米諸国の習慣が伝えられてきたものである。婚約指輪が始まったのは古代ローマ時代からといわれている。これは男性の永遠に変わらない保護を意味する。丸い輪はとぎれることがなく、また魔を防ぐものともいわれている。
イギリスでは、16世紀エリザベス1世の時代には、婚約指輪を贈られたら右手にはめ、結婚式の当日それを外して左手にはめ直したとあるので、その時代には、結婚と婚約の指輪は同一のものであったことがわかる。ダイヤ、サファイア、ルビー、エメラルドなど誕生石を贈る習慣も古くからあり、これは魔除(まよ)けになり、幸運をもたらすというヨーロッパの伝説によるものである。現在日本ではダイヤモンドがいちばん多く使われ、人気がある。ダイヤは宝石のなかでもっとも硬さと透明度が高いので、愛の固さを表しているとされる。
[石川朝子]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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