嫁・娵・媳(読み)よめ

精選版 日本国語大辞典 「嫁・娵・媳」の意味・読み・例文・類語

よめ【嫁・娵・媳】

〘名〙
① 息子と結婚してその家の一員となった女性。子息の妻。〔十巻本和名抄(934頃)〕
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下「父母が家婦(ヨメ)を下婢同様に取扱ふことは東洋古来の弊習で」
② 妻。妻女。女房。また、結婚した当座の女子の称。
※国会図書館本霊異記(810‐824)中「汝をぞ 与咩(ヨメ)に欲しと」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「お勢は到底(どうせ)嫁に遣らなければならぬが」
③ 他人の妻を呼んでいう。人妻。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「自分も那(アア)して近所へ来た嫁(ヨメ)を見に出た事もあったっけ」
④ 「よめがきみ(嫁君)」の略。
※俳諧・本朝文選(1706)三・賦類・鼠賦〈去来〉「鼠、一つの名はよめが君、又よめともよめり」

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