日本大百科全書(ニッポニカ) 「嫩江(県名)」の意味・わかりやすい解説
嫩江(県名)
どんこう / ネンチヤン
中国、黒竜江(こくりゅうこう)省北西部にある県。常住人口49万5519(2010)。同名の川を挟んで内モンゴル自治区に接する。旧名の墨尓根(メルゲン)は、モンゴル語の「よく射る者」に由来するという。清(しん)代の1690年に黒竜江将軍がアイグン(愛琿。現、愛輝(あいき))からここへ移駐した歴史もあるが、現在は黒河(こくか)市に属している。古蓮(これん)への嫩林線、愛輝への自動車道、嫩江下流への水路がいずれもここを起点とする。小麦、大豆、テンサイ、アワ、トウモロコシ、米を産し、特産品にジャコウネズミの毛皮がある。
[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]
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