子思子(読み)シシシ

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精選版 日本国語大辞典 「子思子」の意味・読み・例文・類語

ししし【子思子】

  1. 中国の儒書
  2. [ 一 ] 春秋戦国時代孔子の孫の子思撰。「漢書‐芸文志」によると「子思子二十三篇」とあるが、現在散逸し、「礼記」中の「中庸」がその残存したものといわれる。
  3. [ 二 ] 一巻。宋の汪晫(おうたく)編。「中庸」やその他の書から子思の言行を集めて、内篇天命・鳶(えん)魚・誠明、外篇を無憂・胡母豹・喪服・魯繆(ろぼく)公・任賢・過斉の九編に分けたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の子思子の言及

【子思】より

…宋や衛を遊歴したのち,魯の穆公(ぼくこう)に仕えて賓師として待遇された。《子思子》33編があったというが,つとに亡失し,《礼記(らいき)》の〈中庸〉〈表記〉〈坊記〉〈緇衣(しい)〉の4編は《子思子》からの転載とされるが,すべてが子思の自作ではなく,子思学派の所産であろう。子思が有名になったのは,宋代,朱熹(子)によって《中庸》が重んぜられ,孔子―曾子―子思―孟子の道統が強調されてからである。…

※「子思子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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