散逸(読み)サンイツ

デジタル大辞泉 「散逸」の意味・読み・例文・類語

さん‐いつ【散逸/散×佚】

[名](スル)
まとまっていた書物・収集物などが、ばらばらになって行方がわからなくなること。散失。「研究資料が―する」
ある物質系がもつエネルギーが主に熱となって失われること。
[類語]失う遺失滅失流失消失消滅消散忘失雲散霧散雲散霧消離散四散飛散立ち消え消える失せる散る失する無くなる無くす無くする無くなす喪失する亡失する紛失する落とす集散離合結集集合集結糾合集中凝集密集蝟集いしゅう群集集積拡散分散散開

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「散逸」の意味・読み・例文・類語

さん‐いつ【散逸・散佚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ちらばってなくなること。まとまっていた書物、文献などが散って、その所在がわからなくなる場合などにいう。
    1. [初出の実例]「時に礼崩れ、楽壊て、正音散逸せり」(出典:応永本論語抄(1420)泰佰第八)
    2. [その他の文献]〔北史‐楽遜伝〕
  3. のどかに暮らすこと。世事にかかわらないで、のんきに遊び楽しむこと。
    1. [初出の実例]「縦雖散逸、孰克楽幽窮」(出典:新編覆醤続集(1676)六・夏日雑吟五首、又)
    2. [その他の文献]〔南史‐梁忠烈世子方〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「散逸」の解説

さんいつ
散逸

dissipation

地球流体力学で流体の運動エネルギーが粘性摩擦により熱エネルギーに不可逆的に変化する過程のことをいう。エネルギー消散ともいう。運動エネルギーは粘性摩擦による散逸で消費され,同量のエネルギーの摩擦熱が発生するが,粘性応力テンソルの定式化は困難であり開発途上にある。太陽放射エネルギーで駆動される大気大循環の運動エネルギーは,全球解析データによると生成項が4.4W/mであり,同量がエネルギー散逸で消費される。数日の周期で全運動エネルギーが入れ替わる量になる。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

普及版 字通 「散逸」の読み・字形・画数・意味

【散逸】さんいつ

散軼する。

字通「散」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む