散逸(読み)サンイツ

デジタル大辞泉 「散逸」の意味・読み・例文・類語

さん‐いつ【散逸/散×佚】

[名](スル)
まとまっていた書物・収集物などが、ばらばらになって行方がわからなくなること。散失。「研究資料が―する」
ある物質系がもつエネルギーが主に熱となって失われること。
[類語]失う遺失滅失流失消失消滅消散忘失雲散霧散雲散霧消離散四散飛散立ち消え消える失せる散る失する無くなる無くす無くする無くなす喪失する亡失する紛失する落とす集散離合結集集合集結糾合集中凝集密集蝟集いしゅう群集集積拡散分散散開

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精選版 日本国語大辞典 「散逸」の意味・読み・例文・類語

さん‐いつ【散逸・散佚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ちらばってなくなること。まとまっていた書物、文献などが散って、その所在がわからなくなる場合などにいう。
    1. [初出の実例]「時に礼崩れ、楽壊て、正音散逸せり」(出典:応永本論語抄(1420)泰佰第八)
    2. [その他の文献]〔北史‐楽遜伝〕
  3. のどかに暮らすこと。世事にかかわらないで、のんきに遊び楽しむこと。
    1. [初出の実例]「縦雖散逸、孰克楽幽窮」(出典:新編覆醤続集(1676)六・夏日雑吟五首、又)
    2. [その他の文献]〔南史‐梁忠烈世子方〕

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普及版 字通 「散逸」の読み・字形・画数・意味

【散逸】さんいつ

散軼する。

字通「散」の項目を見る

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