孟子村(読み)もうこむら

日本歴史地名大系 「孟子村」の解説

孟子村
もうこむら

[現在地名]海南市孟子

貴志きし川左岸、野尻のじり村の北東下流に位置する。那賀なが郡に属し、集落は川沿いの狭い河岸段丘面に集まるが、村域は西方名草なくさ郡境に広がる山地が大部分を占める。西は名草郡大河内おおかわち(現和歌山市)で、両村はれきヶ峠(一四五メートル)によって結ばれており、この道は貴志川に架かる加伊多かいた橋によって南の原野はらの村、さらには高野山へ通じる支道としても利用されていた。古くは野上のかみ庄に含まれた地で、野上七村のうち別院べついん村に属した(続風土記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android