学生組合(読み)がくせいくみあい

大学事典 「学生組合」の解説

学生組合
がくせいくみあい
students' union

とくにイギリス(学生組合)の大学で発達している学生の親睦相互扶助自治などを総合的に扱う自主組織。古くは,中世ヨーロッパにおける大学の発祥と同時にその原型が形成されたといわれるが,各国での大学制度の変遷の多様性の中で,必ずしも一様な発展を遂げたわけではない。現在に残るイギリスの場合,各大学レベルでたとえば気軽な社交場や娯楽・生活物資の安価な提供といった大学生協的な役割といわゆる学生自治組織機能の両面をあわせ持ち,ピアサポートとしての学生支援活動も積極的に展開する一方,それらを束ねる全国組織NUS(National Union of Students)も学生の権利保障を中心に活発に活動している。学生は入学と同時に自動加入という形をとり,主として福利厚生面でのさまざまな特典を得ることになる。運営には選挙で選ばれた学生代表があたるが,大学によっては卒業生が協力しているケースもある。広義で捉えれば,日本の各大学にみられる学生自治会や生活協同組合あるいは学生健康保険組合なども学生組合の一種であるが,日本をはじめ多くの国では,それらを統合するイギリス型の学生組合はあまり見られない。
著者: 橋本勝

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「学生組合」の意味・わかりやすい解説

学生組合
がくせいくみあい

ブルシェンシャフト

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

旺文社世界史事典 三訂版 「学生組合」の解説

学生組合
がくせいくみあい

ブルシェンシャフト

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の学生組合の言及

【ボローニャ大学】より

…ボローニャでは10世紀にすでに法学と教養諸学の学校が存在していたといわれるが,11世紀末にペポ,12世紀にイルネリウスがローマ法を教え,グラティアヌスが教会法を教えて,法学校が著名となった。これら法学校の学生が当時の組合結成という一般的運動の中で,自治団体としての学生組合universitasを形成して,世界最古の自然発生的な中世大学studium generaleが成立した。その成立時期については不明であるが,通常,1158年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世が法学生に対して与えた特権の特許状(habitaと略称される)によって初めてその存在が公認されたとされる。…

※「学生組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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