宇治紫文(3代)(読み)うじ しぶん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宇治紫文(3代)」の解説

宇治紫文(3代) うじ-しぶん

1835*-1903 幕末-明治時代浄瑠璃(じょうるり)太夫
天保(てんぽう)5年12月17日生まれ。一中節宇治派家元。菅野(すがの)派から転じて初代宇治倭文(わぶん)に師事明治8年3代紫文を襲名。明治36年10月21日死去。70歳。江戸出身。本名は鈴木保次郎。初名は菅野序柳。前名は宇治紫鳳(2代)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「宇治紫文(3代)」の解説

宇治紫文(3代)

没年:明治36.10.21(1903)
生年:天保5.12.17(1835.1.15)
江戸後期から明治にかけての一中節宇治派の家元。美声で聞こえた。もと幕府の御家人で,三味線の糸商人。はじめ一中節菅野派で初代菅野序柳,のち宇治派に転じて2代宇治紫鳳から3代目紫文を襲名。「葵の上」「廓文」など優れた新作を残した。

(吉野雪子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android