朝日日本歴史人物事典 「宇都宮持綱」の解説
宇都宮持綱
生年:応永2(1395)
室町時代の武将。満綱の女婿。宇都宮氏の庶流武茂氏より入嗣。応永18(1411)年の末ごろ名実共に宇都宮氏の家督を継承。鎌倉府よりも室町幕府との関係を強め,関東に居ながら親幕府の立場をとる京都御扶持衆として活躍。応永24年には幕府の推挙で,上杉禅秀の乱後欠員となっていた上総国の守護に補任された。こうした動きは鎌倉公方足利持氏との対立を深め,応永30年,鎌倉公方軍の攻撃を受け自害して果てた。<参考文献>山家浩樹「上総守護宇都宮持綱」(『日本歴史』490号),江田郁夫「応永・永享期の宇都宮氏」(『歴史』72号)
(荒川善夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報