宇野長七(読み)うのちょうしち

改訂新版 世界大百科事典 「宇野長七」の意味・わかりやすい解説

宇野長七 (うのちょうしち)

江戸中期の歌舞伎囃子方。小鼓名手生没年不詳。長斉と号する。1713-66年(正徳3-明和3),主に江戸市村座に出演。〈来序らいじよ)〉〈谺(こだま)〉などという手を作る。隠退後,六郷新三郎を名のる。囃子方六合家の流祖
六郷新三郎
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宇野長七」の解説

宇野長七 うの-ちょうしち

?-? 江戸時代中期の歌舞伎囃子(はやし)方。
六合(郷)派の祖。小鼓の名手といわれ,能楽の囃子に工夫をくわえた雷序(来序)や小鼓二つを打ちあわせる谺(こだま)などの新手法を案出。江戸の歌舞伎囃子に影響をあたえた。明和3年(1766)引退し六合新三郎(初代)を名のったという。号は長斎

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android