六合(読み)リクゴウ

精選版 日本国語大辞典 「六合」の意味・読み・例文・類語

りく‐ごう‥ガフ【六合】

  1. 〘 名詞 〙 天地と四方とを合わせていう。上下四方。全宇宙。
    1. [初出の実例]「伏惟。皇帝陛下乃聖継聖。括六合而承基。乃神襲神」(出典続日本紀‐天平宝字二年(758)八月庚子)
    2. [その他の文献]〔荘子‐斉物論〕

ろく‐ごう‥ガフ【六合】

  1. 〘 名詞 〙りくごう(六合)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「六合」の意味・わかりやすい解説

六合
くに

群馬県北西部、吾妻郡(あがつまぐん)にあった旧村名(六合村(むら))。2010年(平成22)中之条町(なかのじょうまち)に編入。現在は中之条町の西部を占める地域。北部は新潟・長野の両県に2000メートル級の山で接する山村。古来隔絶性が強く、1900年(明治33)草津村の大字入山(いりやま)、小雨(こさめ)、太子(おおし)、日影(ひかげ)、赤岩(あかいわ)、生須(なます)が分村して六合村と名づけた。集落は村の中央を南流する須(す)川(白砂川)の川筋に点在し、わずかの耕地と「ひしゃく」などの曲物(まげもの)細工炭焼きで生活してきた。第二次世界大戦後栄えた群馬鉄山も1965年(昭和40)閉山となり、人口密度は1平方キロメートル当り9.1人弱(2005)で過疎地域。国道292号と405号が町のほぼ中央を縦断する。野反湖(のぞりこ)や花敷温泉(はなしきおんせん)、湯ノ平温泉(ゆのたいらおんせん)にJR吾妻線長野原草津口駅からJRバスが通じ、風景がよい。

[村木定雄]

『『六合村誌』(1973・六合村)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六合」の意味・わかりやすい解説

六合
くに

群馬県北西部,中之条町西部の旧村域。北部で新潟県,長野県に接する。三国山脈の南斜面および白根山の東斜面にあり,白砂川流域を占める。1900年村制施行。2010年中之条町に編入。木材生産のほか,高原上の開拓地では酪農が行なわれ,高原野菜を産し,曲げ物細工の特産がある。北部に野反湖中部花敷温泉尻焼温泉,湯ノ平温泉があり,一部は上信越高原国立公園に属する。長野県山ノ内町との境に渋峠草津峠がある。

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普及版 字通 「六合」の読み・字形・画数・意味

【六合】りくごう(がふ)

天地(上・下)四方(東・西・南・北)。〔荘子斉物論〕六合の外、人存して論ぜず。六合の人論じて議せず。

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