群馬県北西部、吾妻郡(あがつまぐん)にあった旧村名(六合村(むら))。2010年(平成22)中之条町(なかのじょうまち)に編入。現在は中之条町の西部を占める地域。北部は新潟・長野の両県に2000メートル級の山で接する山村。古来隔絶性が強く、1900年(明治33)草津村の大字入山(いりやま)、小雨(こさめ)、太子(おおし)、日影(ひかげ)、赤岩(あかいわ)、生須(なます)が分村して六合村と名づけた。集落は村の中央を南流する須(す)川(白砂川)の川筋に点在し、わずかの耕地と「ひしゃく」などの曲物(まげもの)細工と炭焼きで生活してきた。第二次世界大戦後栄えた群馬鉄山も1965年(昭和40)閉山となり、人口密度は1平方キロメートル当り9.1人弱(2005)で過疎地域。国道292号と405号が町のほぼ中央を縦断する。野反湖(のぞりこ)や花敷温泉(はなしきおんせん)、湯ノ平温泉(ゆのたいらおんせん)にJR吾妻線長野原草津口駅からJRバスが通じ、風景がよい。
[村木定雄]
『『六合村誌』(1973・六合村)』
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