デジタル大辞泉
「卓状地」の意味・読み・例文・類語
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卓状地
たくじょうち
安定陸塊の一部で、先カンブリア時代など古い地質時代に造山運動を受けてすでに固化した基盤岩類の上に、より若い堆積(たいせき)物がほぼ水平にのった広大な地域をいう。ロシア卓状地、シベリア卓状地などがその例である。世界の大陸はいくつかの卓状地を主骨格として含んでいる。若い堆積物を欠き、基盤岩類が直接地表に露出したものが楯状地である。なお、地形学では、単に起伏のほとんどない広大な高原をさすこともある。
[岩松 暉]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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卓状地
(1) 安定なクラトン地域では,地層の分布が少なく比較的薄い堆積物の地域をいう.(2) 地形学的には,非常に広範に広がった平坦な表面をもつ高原で,一般に浸食で形成された起伏のない地域をいう.これらの中で上位の堆積物を欠いたものをマッシーフ(massif)または地塊(block)という[木村ほか : 1973].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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卓状地
たくじょうち
tableland
上部層が削剥された水平な硬岩層の地層面から成り,平坦面の縁が急崖によって限られたテーブル状の地形。地盤が安定した大陸地域に存在し,一般に広大な面積を占めることが多い。典型的な例はアフリカ南端に近い喜望峰の背後にそびえるテーブルマウンテンなどである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の卓状地の言及
【構造平野】より
…地形が平たんで小起伏である主たる理由がほぼ水平な地質構造に起因するので構造平野という。大陸の核である楯状地(おもにカンブリア紀以前の結晶質岩石からなる)の周縁部には,古生代,中生代のほぼ水平な堆積岩が分布し,卓状地とよばれ,長い地質時代にわたって激しい造山運動を受けずにきたことを示す。構造平野は主としてこの卓状地に広く発達し,北アメリカ内陸低地,ロシア大平原,北ドイツ平野など世界の大平原に実例が多い。…
※「卓状地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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