安神社(読み)やすじんじや

日本歴史地名大系 「安神社」の解説

安神社
やすじんじや

[現在地名]安佐南区祇園町北下安

古くは祇園天王社・祇園社・須美津社などともよばれたが、明治六年(一八七三)現社号に改称。素盞嗚尊・稲田姫・大己貴神を祀る。旧郷社。勧請の詳細は不明であるが、元慶五年(八八一)別当感神かんしん院の祖僧宥尊が大和長谷はせ(現奈良県桜井市)より南下安みなみしもやす松尾まつお山へ勧請したという(芸藩通志)。正安元年(一二九九)兵火に遭い焼失したが、嘉元年中(一三〇三―〇六)武田氏がかつての御旅所であった現在地へ再建。その後武田氏・毛利氏・福島氏・浅野氏により保護されたが、明治四三年再び火災に遭い、大正二年(一九一三)再建。戦国時代、当社の神事能が厳島神社の社家の協力によって行われている(厳島野坂文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android