厳島社(読み)いつくしましや

日本歴史地名大系 「厳島社」の解説

厳島社
いつくしましや

[現在地名]北区雲ヶ畑中畑町

祭神天津石門別稚姫あまついわとわけわかひめ神。もとくも畑弁財天はたべんざいてん(弁天様)と称し、明治初年の廃仏毀釈の際、祭神が同じく水神で、五弁天の一つとして崇敬を集める安芸厳島神社の社名を借り、厳島社と改称。その祭神から、「延喜式」神名帳に載る葛野かどの郡の「天津石門別稚姫神社」にあたるとされる(「神名考証」ほか)。同社は「三代実録」貞観七年(八六五)六月二二日条に「山城国従五位上天津石門別稚姫神列於官社」と記され、月次・新嘗祭などの官幣にあずかる名神大社とされた(前掲神名帳)。祭神天津石門別稚姫が女神なので、いつしか弁財天社と俗称されたものか。ただしその所在地は「山城志」に「在鷹峰北、今呼石門、巨宕並立高丈余似門関之状」と記すが、旧鎮座地をそこと伝える愛宕神社(現京都市右京区)と混同したものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む