宗原遺跡(読み)そうばるいせき

日本歴史地名大系 「宗原遺跡」の解説

宗原遺跡
そうばるいせき

[現在地名]筑紫野市西小田 宗原、夜須町東小田 サヤテ

筑紫ちくし平野南西流する曾根田そねだ川東岸の標高二三メートルの河岸段丘上西端部にある。後期旧石器時代ナイフ形石器文化後半期を中心とする遺跡。平成五年(一九九三)に発掘調査が行われた。四層(淡黄褐色土)上面から石器群が出土、南調査区では径一メートルの範囲で礫群が出ている。火山灰分析では四層直下にAT降灰層準があり、出土石器群はAT降灰後の年代が与えられる。この石器群には角錐状石器・槍先形尖頭器(報告はすべて角錐状石器)が合せて七点、削器一点、敲石一点、剥片砕片などがあり、ほかに三層より槍先形尖頭器、風倒木から角錐状石器が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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