20世紀日本人名事典 「宗広力三」の解説
宗広 力三
ムネヒロ リキゾウ
昭和期の染織家
- 生年
- 大正3(1914)年4月25日
- 没年
- 平成1(1989)年11月21日
- 出生地
- 岐阜県郡上郡八幡町
- 学歴〔年〕
- 郡上農林学校〔昭和7年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 岐阜県芸術選奨〔昭和36年〕,岐阜県芸術文化賞〔昭和40年〕,日本伝統工芸染織展東京都教育委員会賞〔昭和41年〕,日本伝統工芸染織展文化庁長官賞〔昭和43年〕,岐阜県知事表彰〔昭和43年〕,八幡町名誉町民章〔昭和57年〕,紫綬褒章〔昭和59年〕,勲四等旭日小綬章〔平成1年〕
- 経歴
- 昭和11年青年のための修養道場“凌霜塾”の建設運動に参加。18年頃より近郷の生活向上のため羊を飼育しホームスパンの試作を行う。戦後、地元の郡上紬織物の研究を始め、22年から絣の研究も行う。28年郡上工芸研究所を創設し、郡上紬の生産と研究生養成に従事。40年第12回日本伝統工芸展に初出品、45年17回展で日本工芸会会長賞を受賞、以後連続出品。この間、43年郡上染織資料館を建設。44年日本工芸会正会員。55年健康上の理由から、神奈川県南足柄市に移り住み南足柄工芸研究所を開設、足柄紬の研究を行い、織物制作と研究生育成をつづけた。57年人間国宝。代表作に「白茶地絣着物・待春」「朱赤丸文紬織着物」「藍地霜凌ぐ竹文様絣着物」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報