官地論(読み)かんちろん

改訂新版 世界大百科事典 「官地論」の意味・わかりやすい解説

官地論 (かんちろん)

加賀国守護富樫政親と北陸一向一揆との戦記。1488年(長享2)富樫氏が金沢高尾山城で滅亡するまでを記述。1巻。成立年代,著者不明。4種の異本があり《富麗記》《加賀国中古記》《富樫記》《加州官地論》ともいう。記述に儒学,浄土真宗の教義の引用がみられ,富樫と一揆の立場が公平に扱われている。一向一揆が守護を滅ぼしたありさまを概観するうえでの好史料。《続群書類従》《日本思想大系》所収。
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