定相(読み)ジョウソウ

デジタル大辞泉 「定相」の意味・読み・例文・類語

じょう‐そう〔ヂヤウサウ〕【定相】

仏語一定かたち常住不変の相。
「またいかにすべしとも―なし」〈正法眼蔵随聞記・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「定相」の意味・読み・例文・類語

じょう‐そうヂャウサウ【定相】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 常住不変の相。定まって、永久変化のないすがた。
    1. [初出の実例]「人の定相なき喩を引て、陣の内の軍の剣に望てかへり」(出典:十訓抄(1252)一〇)
  3. 想念をすべて止めて、心がある対象に集中された状態止観。〔翻訳名義集‐四〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android