宝永の地震

山川 日本史小辞典 改訂新版 「宝永の地震」の解説

宝永の地震
ほうえいのじしん

1707年(宝永4)10月4日の昼前,東海から四国にかけての広い地域を襲った地震。最大級地震の一つ。震源は太平洋沖で,規模はマグニチュード8.4と推測房総半島から九州に至る太平洋沿岸を津波が襲い,とくに土佐に大きな被害をもたらした。全体の被害は明らかではないが,倒壊家屋6万戸,流失家屋2万戸,半壊・破損家屋5万戸,死者2万人を下回らないと推定される。東海沖,南海沖の二つの巨大地震がほぼ同時におきたともいわれる。約50日後の11月23日に富士山の大噴火がおきたが,これとの直接のかかわりはないとされる。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android