宝泉寺跡(読み)ほうせんじあと

日本歴史地名大系 「宝泉寺跡」の解説

宝泉寺跡
ほうせんじあと

[現在地名]大子町小生瀬

たき川左岸、谷沢やざわ坪入口の西側台地にあったが、天保一三年(一八四二)水戸藩の寺社整理のとき廃寺。跡地には「当寺開山法印有徠」の碑が残る。

寛文三年(一六六三)開基帳(彰考館蔵)真言宗上利員かみとしかず(現金砂郷村)鏡徳きようとく寺末、永正元年(一五〇四)建立、除地一石余、檀那三〇七人と記される。宝蔵山と号し、本尊阿弥陀如来であった。境内にあった観音堂の扉に、永正七年と大永六年(一五二六)の二回にわたる那須一族の争乱に際してこの地に布陣した武将の氏名・和歌などが記され、その末尾に加倉井日向守の名がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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