実事師(読み)ジツゴトシ

デジタル大辞泉 「実事師」の意味・読み・例文・類語

じつごと‐し【実事師】

歌舞伎で、実事を得意とする俳優。また、実事の主人公にあたる役柄紛糾を自ら処理するさばき役忍耐を重んずる辛抱立ち役などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「実事師」の意味・読み・例文・類語

じつごと‐し【実事師】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎で、実事を演ずる役者。実事の演技を得意とする俳優。
    1. [初出の実例]「重々段々の子細はじつ事(ゴト)しの役なれば、いさいに申筈なれども」(出典浄瑠璃・当麻中将姫(1714頃)二)

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世界大百科事典(旧版)内の実事師の言及

【実事】より

…実事の〈実〉は写実の実に通じ,ファンタジックなおもしろさをもつ荒事や,ときにコミカルなタッチをもつ和事に対して,実事は《忠臣蔵》の大星由良助の演技などリアルな芸をいう。実事を得意にする俳優を〈実事師(じつごとし)〉という。【渡辺 保】。…

※「実事師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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