日本大百科全書(ニッポニカ) 「実検帳」の意味・わかりやすい解説 実検帳じっけんちょう 検注取帳(けんちゅうとりちょう)ともいう。平安後期から室町時代における土地台帳の一つで、検注目録と対(つい)になる。荘園(しょうえん)や公領の実際の土地調査(検注)に際して用いられる帳簿であり、田畑の一筆ごと(あるいは1ブロックごと)に、面積、所在、斗代(とだい)(年貢額)、保有者名が記されている。面積はほぼ10歩(ぶ)(約27平方メートル)単位で、緩やかに測られていた。一度作成された実検帳は保存されて、次の検注にも用いられ、変化した事柄が追筆されていった。[山本隆志][参照項目] | 検注 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例