室尾村(読み)むろおむら

日本歴史地名大系 「室尾村」の解説

室尾村
むろおむら

[現在地名]和田山町室尾

林垣はやしがき村の南東にあり、東河とが谷の岡田おかだ村に通じる更杵さいらぎ峠がある。養父やぶ郡に属し、「延喜式」神名帳に記す養父郡三〇座の一つ「桐原神社」は当地の同名社に比定される。もと室尾山の中腹に鎮座しており、保元三年(一一五八)一二月三日の官宣旨(石清水文書)にみえる室尾別宮とする説もある。正保(一六四四―四八)頃の国絵図では朝来郡内に村名がみえ、高四一石余。当初は幕府領であったとされるが、宝永三年(一七〇六)の仙石政明知行目録(仙石家文書)に養父郡五四ヵ村のうちに記載されるので、出石藩領となったことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android