宮ノ前古墳(読み)みやのまえこふん

日本歴史地名大系 「宮ノ前古墳」の解説

宮ノ前古墳
みやのまえこふん

[現在地名]玉川村川辺 宮ノ前

北流する阿武隈川が、東の阿武隈高地から延びる丘陵に接した部分に位置する古墳。県指定史跡。阿武隈川から約六〇〇メートル、国道一一八号を挟んで北東二〇〇メートルに石川氏の氏神川辺かわべ八幡神社がある。古墳は複雑に開析された丘陵の東向き緩斜面の中ほどにつくられており、古墳時代終末期の切石積横穴式石室をもっている。墳丘後世改変を受けたため原形は不明確で、石室もすでに開口している。人骨も出土したというが、詳しい記録はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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