宮下古墳群(読み)みやしたこふんぐん

日本歴史地名大系 「宮下古墳群」の解説

宮下古墳群
みやしたこふんぐん

[現在地名]宇都宮市岩本町

北西からの川と北からの山田やまだ川が合流する辺りの、鋭角をなす丘陵の南端頂部を占める、前方後円墳三基と中・小の円墳群。東方鬼怒川西岸の平野を眼下におさめる比高約三五メートルの丘頂には、宮下古墳なる前方後円墳(全長約四三メートル)が西面する。前方部より少し高く大きい後円部に、南向きに築かれた横穴式石室(片袖式)には楕円形の鏡板をもつ轡や三鈴付の杏葉が副葬されていたという。それより下方東側の南傾する尾根上にある雷神山らいじんやま古墳(全長約四一メートル)は南面する前方後円墳で、前方部より少し高く大きな後円部の上位に、割石積みで羨道側壁に河原石を用いた横穴式石室を東向きに築く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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