朝日日本歴史人物事典 「宮地武右衛門」の解説
宮地武右衛門
生年:生年不詳
江戸前・中期の土佐浮津浦庄屋,捕鯨家。天和3(1683)年捕鯨組織津呂組から分離独立した浮津組を宮地氏が管理したが,武右衛門は藩に請うて浮津組捕鯨監督に当たり,来遊するザトウクジラ,セミクジラ,イワシクジラなどを捕獲。万治3(1660)年,浦中で資力ある86人を挙げて突鯨組津呂浮津地下組を組織し,階級に応じて損益を負担する仕組みを作りあげた。<参考文献>平尾道雄『土佐藩漁業経済史』
(石田好数)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報