宮所村(読み)みやどころむら

日本歴史地名大系 「宮所村」の解説

宮所村
みやどころむら

[現在地名]辰野町大字伊那富いなとみ 宮所・小横川こよこかわ

いま村の南、横川よこかわ川の右岸で、これに注ぐ小横川川の谷を含む。

吾妻鏡」治承四年(一一八〇)九月一〇日条に、甲斐の武田氏・一条氏らが伊那郡大田切郷の城の菅冠者を滅ぼしたので諏訪社上下社に諸郷を寄進したことが、「召執筆人令書寄進状、上宮分、当国平出・宮所両郷也、下宮分、竜市一郷也」と記されている。以来、宮所郷は諏訪上社領として諸史料に散見するが、承久元年(一二一九)八月の「諏方十郷日記」(守矢文書)に「田地町并在家、宮所八十丁」、また嘉暦四年(一三二九)三月の大宮御造栄之目録(諏訪大社上社文書)に「次大廊之事、合十二間 北妻六間(中略)南六間、宮所八十町壱反弐百文宛懸之」などとみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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