宮田貝塚(読み)みやたかいづか

日本歴史地名大系 「宮田貝塚」の解説

宮田貝塚
みやたかいづか

[現在地名]小高町上浦 宮田

宮田川によって形成された丘陵の北東斜面に立地する貝塚。かつての同川河口付近は、浜堤により閉ざされた井田川いだがわ浦が形成されており、上浦かみうら周辺まで潟湖となっていたものと考えられる。現在は干拓され、水田となっている。貝塚は縄文時代前期の貴重な主鹹貝塚で、昭和四八年(一九七三)に発掘調査が実施された。その結果、縄文時代前期前半に位置付けられる土器を確認し、宮田第三群土器と称された。この土器群は相馬地方の編年上のみならず、関東・東北の編年上も見逃しえない成果として評価されており、側面押捺文や竹管・櫛状工具による刺突文、および重層ループ文を帯状に施した点に特徴がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android