宵宮(読み)ヨイミヤ

デジタル大辞泉 「宵宮」の意味・読み・例文・類語

よい‐みや〔よひ‐〕【宵宮】

宵祭り」に同じ。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「宵宮」の意味・読み・例文・類語

よい‐みやよひ‥【宵宮】

  1. 〘 名詞 〙よいまつり(宵祭)季語・夏 》
    1. [初出の実例]「さうだ、あしたの晩、おい文学者、俺と一緒に八幡様の宵宮に行ってみないか」(出典:親友交歓(1946)〈太宰治〉)

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百科事典マイペディア 「宵宮」の意味・わかりやすい解説

宵宮【よみや】

夜宮宵宮祭宵祭とも。現在は例祭前夜に行われる前夜祭,準備祭となっているが,本来当番の家やお旅所に奉安されていた神霊が本祭のため本社に帰る還御祭に当たり,例祭の中でも重要な位置を占めていた。
→関連項目祭り

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世界大百科事典(旧版)内の宵宮の言及

【暗闇祭】より

…奈良の春日若宮神社で12月に行われる若宮祭(御祭)などはその典型で,人目に触れない真夜中に松明の灯だけでお旅所まで渡御し,翌日の祭典を行い,またその晩おそくに還御する。これらの事実は,神を迎えるときが本来夕方から夜にあったことを示すもので,全国各地で祭りの前晩を宵宮(よいみや)といってたいせつにする風にもうかがうことができる。また宮中に伝わる新嘗(にいなめ)祭や御神楽(みかぐら)などの祭儀もすべて夜に行われ,祭りの主体がもと夜にあったことを示している。…

【雑魚寝】より

…おおぜいの男女が一堂に集まって,雑魚(ざこ)のように入りまじって寝る風習をいう。年越しの夜,宵宮(よみや)や季節の変り目の行事におけるおこもりの際に行われた。西鶴《好色一代男》(1682)に〈今宵は大原の里の雑魚寝とて〉と記されて名高い大原(おはら)の雑魚寝は,京都大原の江文(えぶみ)神社の拝殿でかつては節分の夜に行われた。…

※「宵宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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