家を出ず(読み)イエヲイズ

デジタル大辞泉 「家を出ず」の意味・読み・例文・類語

いえ・ず

《「出家」の訓読みから》出家する。
一度ひとたび―・で給ひなば、仮にもこの世をかへりみむとは思しおきてず」〈御法

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精選版 日本国語大辞典 「家を出ず」の意味・読み・例文・類語

いえ【家】 を 出(い)

① 家を出て他に行く。外出する。
② (「出家」の訓読み) 出家する。僧侶になる。
源氏(1001‐14頃)御法「ひとたび家をいで給ひなば、かりにも此の世をかへり見んとはおぼしおきてず」
③ (「家」は迷いの世界の意) この世を去る。死ぬ。
海道記(1223頃)逆川より鎌倉「旅の路に手を啓(ひら)きし時は、家を出る悦び、遠き善縁の勧にあへり」

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