宿善(読み)シュクゼン

デジタル大辞泉 「宿善」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ぜん【宿善】

仏語前世で行ったよい行為。前世で積んだ善根。しゅうぜん。⇔宿悪

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精選版 日本国語大辞典 「宿善」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ぜん【宿善】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。前世で行なった善事過去世に植えた善根。しゅうぜん。
    1. [初出の実例]「設有宿善、若無十念、定堕無間、受苦無窮」(出典往生要集(984‐985)大文一〇)
    2. 「宿善内にもよほし善縁外にあらはれて、真実報恩の道にいらせ給ふぞめでたき」(出典:保元物語(1220頃か)上)

しゅう‐ぜんシウ‥【宿善】

  1. 〘 名詞 〙しゅくぜん(宿善)
    1. [初出の実例]「彌陀如来の本願の、我等をたすけたまふことはりをききひらくことは、宿善(しふぜん)開発によるがゆへなり」(出典:蓮如御文章(1461‐98)一)

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