宿悪(読み)シュクアク

精選版 日本国語大辞典 「宿悪」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐あく【宿悪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 以前から重ねてきた悪事。また、過去に犯した悪事。旧悪。
    1. [初出の実例]「遍開草褥冤囚録、軽挙蒲鞭宿悪懲」(出典菅家文草(900頃)三・行春詞)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐黄昌伝〕
  3. 仏語。前世で犯した悪事。
    1. [初出の実例]「呉二は此宝をまもりて宿悪(シュクアク)天刑をまぬかれたり」(出典:翁問答(1650)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「宿悪」の読み・字形・画数・意味

【宿悪】しゆくあく

悪事を重ねる。〔後漢書酷吏、黄昌伝〕密(ひそ)かに盜帥一人を捕へ、脅かして縣の彊暴の人の姓名居處を條(箇条書)せしめ、乃ち掩討(えんたう)す。~。宿惡大姦、皆它走す。

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