宿根木村(読み)しゆくねぎむら

日本歴史地名大系 「宿根木村」の解説

宿根木村
しゆくねぎむら

[現在地名]小木町宿根木

強清水こわしみず村の東、東に小木村が続く。宿根木のとよぶ入江がある。弘安八年(一二八五)六月一日の佐渡守護北条宣時下知状(河崎村史料編年志)には「宿禰宜内強清水」「木浦内宿禰宜」とあり、所属をめぐって本間重久と舎兄宣定の間で相論があった。ただし同史料は検討を要する。永徳二年(一三八二)九月二八日の足利義満御教書写(椎泊本間文書)には「佐渡国沢崎・宿根宜浦」とみえ、久知本間氏にかかわる地で、沢崎さわさきとともに湊として重視されていたと思われる。応永一四年(一四〇七)七月二日の本間氏と思われる左衛門尉詮忠譲状(山田本間文書)には本間有泰へ「宿禰宜浦」などが譲られている。永享九年(一四三七)三月六日の本間源存譲状(同文書)には重代相伝の地として「木(ママ)郷内宿禰宜浦」などが本間淳泰へ譲られている。本間淳泰は宝徳三年(一四五一)金丸かなまる(現真野町)の虎王丸へ「宿禰宜浦」などを知行地として譲っている(同年五月二八日「本間淳泰譲状」片岡文書)。天文二〇年(一五五一)四月四日の本間高季宛行状(石塚文書)に「舟宿之儀、宿禰宜彦衛門ニ云あつくる者也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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