精選版 日本国語大辞典 「富士見酒」の意味・読み・例文・類語 ふじみ‐ざけ【富士見酒】 〘 名詞 〙 摂津国(大阪府・兵庫県)の池田・伊丹で醸造した酒を船に積み、富士山の見える所まで漕ぎ出し、再びもどって売り出したもの。また、摂津国からいったん江戸へ出し、再びもどった酒。遠州灘の荒波にもまれて味がよく、上等の酒という。富士見。[初出の実例]「酒は富士見酒とて、一たび江戸へ乗出したるを賞翫す」(出典:随筆・見た京物語(1781)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例