富岡伊弉那岐神社(読み)とみおかいざなぎじんじや

日本歴史地名大系 「富岡伊弉那岐神社」の解説

富岡伊弉那岐神社
とみおかいざなぎじんじや

[現在地名]苓北町富岡

富岡半島のともえ湾側入口にある。祭神伊弉諾尊。旧郷社。創建年代不詳。もとはふくろ池を挟んで富岡城本丸と相対する高地(金比羅山)に鎮座し、飛龍ひりゆう大権現宮と称した。富岡城の守護社、天草郡中の祈願所でもあった。将軍家直祭の社で、今も旧社地に権現山の地名が残る。天草・島原の乱の兵火により焼失。その後、代官鈴木重成によって再興され、慶安元年(一六四八)志岐しき村のうちに社領一〇石を与えられた(島鏡)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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