苓北町(読み)れいほくまち

日本歴史地名大系 「苓北町」の解説

苓北町
れいほくまち

面積:六六・六〇平方キロ

しも島の北西端に位置し、東は五和いつわ町・本渡ほんど市、南は天草あまくさ町に接する。北はたちばな(千々石湾)を隔てて長崎県島原半島に、西は天草灘を隔てて長崎県野母のも半島に相対している。天竺てんじく(五三八・四メートル)はしら(五一七・七メートル)茶屋ちやや(四八九メートル)などの山が隣接市町との境をなし、北西端に陸繋島富岡とみおか半島が細長く延びる。富岡は近世天草の政治・文化の中心地であった。海岸沿いを通る国道三二四号が本渡市との間を結び、近年、下島北部地域広域農道が開通。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「苓北町」の意味・わかりやすい解説

苓北〔町〕
れいほく

熊本県南西部,下島北西部にある町。1955年志岐村,坂瀬川村,富岡町が合体して成立。1956年都呂々村を編入。中心地区の富岡は陸繋島の砂州上に立地。島原の乱後天領統治の中心となり,1873年に郡役所が本渡に移転するまで天草の行政の中心地として発展。農村部ではミカンレタスの栽培が行なわれる。天草陶石を産し,有田地方,瀬戸地方などに出荷する。富岡城跡富岡吉利支丹供養碑(国指定史跡)などがあり,長崎市茂木港と高速船で結ばれる。町域の一部は雲仙天草国立公園に属し,四季咲岬周辺の海域は富岡海域公園地区。富岡は海岸部を走る国道324号線(ロザリオライン)と 389号線の結節点。面積 67.58km2。人口 7114(2020)。

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