富島が崎(読み)としまがさき

日本歴史地名大系 「富島が崎」の解説

富島が崎
としまがさき

富島辺りに比定され、三田みたが崎をさすとする説もある。歌枕として一二世紀頃の歌人によく詠まれた。藤原為忠の歌に、「なごろうついそわのばいにこころせよとしまがさきにかゝるふなども」と歌われ(為忠家初度百首)藤原顕仲は「風はやみとしまがさきをこぎゆけば夕なみ千鳥たちゐなくなり」と詠んだ(金葉集)。なお「五代集歌枕」「八雲御抄」には淡路の歌枕として「としまのさき」をあげている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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