富永郷(読み)とみながごう

日本歴史地名大系 「富永郷」の解説

富永郷
とみながごう

室見むろみ川西岸、現吉武よしたけの南半と金武かねたけを含む地域に比定される。「富永郷内有田村」と記す史料があるが(明応二年一二月二一日「小田部繁直譲状写」小田部文書)、同川右岸の有田ありた(現早良区)を含んだかどうかは検討を要する。文永八年(一二七一)四月二七日の飯盛宮社領坪付(青柳文書/鎌倉遺文一四)に富永郷とみえ金武・吉武・弥式の各名に飯盛いいもり宮の料田や免田が分布していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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