日本歴史地名大系 「富田林興正寺別院」の解説
富田林興正寺別院
とんだばやしこうしようじべついん
旧富田林寺内町中央にある。真宗興正派、本尊阿弥陀如来。富田林御坊とも称した。戦国時代に開かれた真宗富田林道場に起源する。開基は京都興正寺第一六世証秀で、興正寺の掛所とされた。草創時期は確定できないが、永禄三年(一五六〇)三月日付で美作守(畠山高政の守護代安見直政か)が「富田林道場」宛に定(京都大学蔵杉山家文書「興正寺御門跡兼帯所由緒書抜」所収)を下しているので、同年かこれよりはさかのぼることは確実である。定は五条から成り「諸公事免許之事」「徳政不可行事」「諸商人座
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報