富錦(読み)ふきん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「富錦」の意味・わかりやすい解説

富錦
ふきん / フーチン

中国、黒竜江(こくりゅうこう)省東部の県級市。別称富克錦(ふかつきん)。チャムス地級市に属する。人口46万8990(2013)。近くに遼(りょう)代の城跡があり、6~7世紀にはツングースエベンキ)が勢力を振るった。周辺はおもに松花江(しょうかこう)が氾濫(はんらん)を繰り返す三江(さんこう)平原の湿地帯であるが、中華人民共和国になって揚排水が進み、小麦大豆トウモロコシコウリャン、米、アワなどが豊かに産出される。機械、建築材料などの工業がある。

[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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